替歌での勉強方法

    


替え歌の使い方に特段のルールはありませんが、私が個人的にお勧めする使い方を以下に掲げますので、よろしければご覧ください。

替歌を全曲聴く(音楽を流す)

勉強するレベル(英検2~5級)の替歌を全曲速聴(1.5~2倍速)で10回聴きます。動画の画面を見ながら聞けた方がいいですが、難しいなら音楽を流す程度でも構いません。

2級の速聴動画は1回約1時間半ですが「とにかく流しておけばいい」という気楽な感じで隙間時間(炊事・食事・洗濯・掃除・風呂・買い物・通勤時間・通学時間等)に流しまくれば、1日3時間程度(2回)は聞けるはずです。1日2回ペースなら5日で10回聴けますので、まずは10回聴いてしまいましょう。

何回か聞いてリズム感を覚えてきたら、(歌える環境なら)動画の歌詞を見ながら歌ってみてください。(歌えない環境なら頭の中で口ずさむだけでも構いません。)目で見て、耳で聞いて、口で歌う、といった感じで複数の五感を同時に使えば覚えやすくなります。

最初は「覚えなければ」と意気込んでしまうと思いますが、10回聴いただけで全曲覚えるなどまず無理です。そもそもこの替え歌でインプットする時間帯は、本来勉強をしない「隙間時間」を想定していますので、焦らず「”聞いたことがある”という程度で構わない」と気楽な感じで聞いてください。

たいていの場合「ちゃんと聴かなければ」という生真面目な考え方が、再生ボタンが押せない最大の要因ですので、「適当で良いんだ」と気楽に構えていきましょう。

特定の替え歌を聞きまくる

一通りの替え歌を聞いたら、今度は特定の曲を攻略していきます。私は、意欲や興味がいつ途切れるか分からないので、興味の湧いた曲から優先的に攻略していきたいと思いますが、特に制限はありませんので、曲順どおりでも、好みの曲からでも、嫌いな曲からでも自由に決めてください。

特定の曲をループ再生(同じ曲を繰り返し再生)して「7~8割覚えたかな」と感じるところまで聞き続けます。同じ曲ばかりだと飽きて嫌だ、という方は、特定の曲を2~3曲に増やしても構いません。

ただ、短期間で効果が実感できないとやる気を失う可能性があるので、最初は1曲にして、慣れてから徐々に増やしていくことをお勧めします。

それから、曲のスピードは、最初の2~3回は標準の速さで構いませんが、それ以降は1.5~2倍速で聴きましょう。限られた時間の中で記憶を強化するためには、反復の回数を増やした方がいいですし、遅いスピードでの勉強に慣れて基本的な頭の回転まで遅くしないよう注意してください。

曲順問題を解く

7~8割曲を覚えたら次は問題演習です。このHPには、各替歌の曲順で英単語と意味を並べた「曲順問題」と、ランダムに英単語と意味を配置した「ランダム問題」を記載したページを設けています。(英単語の替歌動画)例えば、英検3~5級レベルの2億4千万の瞳のページなら、動画の下の表が曲順問題で、その下がランダム問題です。

また、替歌の歌詞(英語の単語と意味)が記載されたエクセルファイルをダウンロードページを設けていますので、それらの資料・データも活用して学習していきましょう。まず、問題演習には次の選択肢があります。

  1. 替歌の歌詞をプリントして解く
  2. スマホ・タブレット端末で歌詞の画面を見ながら解く
  3. パソコンにダウンロードしたエクセルファイルで解く

問題演習はどの方法でも構いませんが、ここでは一番効率的な勉強ができる、③のパソコンにダウンロードしたエクセルファイルで解く方法を説明していきます。

(手順)

1、エクセル下部の「曲」をクリック

2、エクセルのA列に列を挿入(Aの上で右クリック→挿入)

3、曲順に問題を解く。

歌詞の前段を「問題」、後段を「答え」と捉えて問題を順番に解く。正解したら次の問題に進む。不正解なら、先ほど作ったA列に数字の1を入力する。(間違った問題をチェックするだけ)次に、答えを見て、リズムが思い出せないなら、●に含まれている動画(問題のフレーズがすぐに再生されるyoutubeのリンク)を再生する。(右クリック→ハイパーリンクを開く)

 

4、再び曲順で問題を解く。

最後まで問題を解いたら、A列に1がある単語だけ再度解いていく。正解したら1を消す。不正解なら答えを見て、リズムが思い出せないなら動画を見て次の問題に進む。これを、A列に1がなくなるで繰り返す。

 

5、「連続全問正解」まで繰り返す

A列に1がなくなったら「最初から続けて全問正解するまで」上記3・4の問題演習を繰り返す。

曲順の問題演習は以上です。問題が曲の順番なので、事前に替え歌を何回も聞いていたら、全問連続正解はそれほど難しくはないと思います。逆に言えば、問題演習の前に替え歌を十分聞いていなければ、連続で全問正解するまでには結構時間がかかると思います。

なお、替歌の問題演習を進めていくと「意味はわかるけどリズムが思い出せない」というケースも出てくると思いますが、替歌のリズムは、英単語と意味をつなぐ橋渡し的な存在(思い出す一つのきっかけ)でしかないので、リズムが分からなくても構いません。「どんな方法でも英単語からコアな意味が思い出せたらそれでいい」と気楽に考えていきましょう。

 

ランダム問題を解く

曲順問題を解いた後は、ランダム問題で全問正解を目指します。ランダム問題は、問題を全て英語(左側)、解答を全て日本語(右側)として配列しています。

左を英語、右を日本語にした理由は、学校の試験や英検などの検定では、英文を作る能力より、まずは英語の意味を理解する能力(読み)を鍛えた方が良いと考えたからですが、日本語を英語にする問題を解きたい場合は、左側の英語を答えと考えて隠し、右側の日本語を問題と考えて順番に解いてみてください。ではランダム問題を解く手順を説明します。

1、エクセル下部の「問題」をクリック

 

2、エクセルのA列に列を挿入(Aの上で右クリック→挿入)

※曲順問題と同じです。

3、上から順番に問題を解く

歌詞の前段を「問題」、後段を「答え」と捉えて順番に解く。正解したら次の問題に進み、不正解ならA列に1を入力。次に答えを見てリズムが思い出せないなら、●の動画を再生する。

4、間違った問題と正解した問題を並び替える。

全問解いたら、①データ(タブ)→並び替え、②「先頭行をデータの見出しとして使用する」にチェック、③優先されるキー→列A、④順序→大きい順→OK、という手順で、正解と不正解を並び替える。

5、上部に集まった1を全部解く

以上の手順で、間違った問題(1)がエクセル上部に集まるので、「1」だけを解く。正解したら数字はそのまま、不正解なら●の動画を見て「1」を「2」に修正する。

 

6、再度並び替えをする

1を全部解いたら再度、①データ(タブ)→並び替え、②「先頭行をデータの見出しとして使用する」にチェック、③優先されるキー→列A、④順序→大きい順→OK、という手順で、間違った回数順に並び替える。(2回連続で間違ったものが上部に集まる)

この手順を繰り返すと、間違った回数の多い問題が上部に集まるので、苦手な問題が全部正解するまで繰り返す。(苦手な単語を重点的に復習できる)

熟語は、替歌での勉強だけでは「覚えたような覚えていないような…」という不安感が付きまというと思いますが、熟語は後で例文を見ないと分かりづらいので「替歌では熟語の使い方までは分からなくていい」「あやふやでいい」と割り切って覚えていきましょう。

後の勉強で「替え歌に出ていたあの熟語はこんな風に使うのか」と理解できればそれでいいのです。ある程度まで覚えておけば、後で深く学んでいくときに、すぐに思い出せなくても「知っているんだけど、、、何だったっけ?」といった具合に、強い興味を持って勉強に取り組めるようになります。

 

級別ランダム問題を解く

級別ランダム問題は現在準備中ですが、予め手順を説明しておきます。

ランダム問題を全て解き終えたら、次は各級のランダム問題を全てごちゃまぜにした「級別ランダム問題」に挑戦です。1曲だけなら曲のリズムで思い出しやすいですが、曲数が約50曲になると思い出すのは難しいです。逆に言えば、この級別ランダム問題が解ければ「相当記憶が強化されている」とも言えると思います。

ここで大事になってくるのは、できる問題とできない問題の峻別ですが、手順は、ランダム問題と全く同じですので割愛します。ただ、不正解でエクセルの右側に大きな数字が残っている単語は、自分がレベルアップを図る上で最も重要な資料になりますので、大切に保管すると共に、重点的に復習をしていきましょう。

 

覚えた時がスタート

頑張って英単語を覚えると何となく「到達点」を感じるかもしれせんが、実際はここがスタート地点だと思います。いくら単語や熟語を暗記しても、直ちにその知識が試験や検定などで万能の力を発揮するわけではありません。

ただ「ある程度単語と熟語を覚えた」と言える段階まで辿り着くと、試験に出てくる大半の単語や熟語に対して拒否反応がなくなる、、、というか親近感が出てくると思います。

見聞きした単語が多ければ多いほど「これ知ってる」「あれも知ってる」「この単語は知ってるけど何だったかな?」などと興味を寄せやすくなります。更に、覚えた替歌にはリズム感があるので、思い出せない単語をイントロクイズを楽しむかのような感覚で探せます。

「替歌で単語を暗記」なんて言うと「邪道だ」「子供騙しだ」「逆に非効率だ」などと、様々なことを言われると思います。確かに、替歌は正攻法ではないし、発音的に問題もあるので、後でちゃんとしたこと(発音など)を覚え直さなければいけない非効率さもあると思います。リズムなど関係なく「1秒1単語」の高速反復を繰り返した方が、理屈的には早いかもしれません。

ただ、私のように集中力の続かない人間には、負荷の大きい1秒1単語のような高速学習は「絶対にできない」とまでは言いませんが、難しいと思うんですね。

そこで、何とか楽に「1秒1単語の高速学習」に近づけたいと考え出したのがこの替え歌です。動画の替え歌なら再生速度を上げればいくらでも高速にできます。

1秒1単語の高速反復学習も、正確な発音は重視していないはずです。1秒1単語の勉強法は能動的な方法で実行できれば相当効果はあると思うのですが…、受動的に動画を見るのって楽なんですよね。

「替え歌の動画を見て、聞いて、歌って大きな成果が出るなら夢のような話だ!」という怠惰な私の夢が影響して生まれた替え歌ですが、きちんと手順を計画して着実に勉強を進めていけば、それなりの成果出ると思いますので、興味のある方は是非お試しください。

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